進む晩婚化と晩産化で知っておきたい妊娠率低下・不妊症の関係

2014年6月17日の閣議において平成26年度版「少子化社会対策白書」が決定されました。国勢調査のデータでは、平成22年における25歳~29歳の未婚率は昭和55年と比べて36.3ポイント増加の60.3%だということです。この30年間で2倍以上の伸びです。さらに、第1子出産の平均年齢も昭和55年の26.4歳から平成24年は30.3歳へと晩産化も進んでいます。
この晩婚化・晩産化という現象は女性の妊娠率の低下や不妊症リスクの増大などをもたらします。周囲もみんな結婚(出産)していないからという軽い気持ちで結婚・出産を遅らせるのはあまり適切ではないかもしれません。

女性の妊娠率は年齢とともに低くなる

女性の妊娠率は一般に加齢とともに低くなっていきます。
これは様々な要因がありますが、その一つが「卵子の質」の低下です。

卵子は女性が生まれ時からずっと体の中に存在しています。つまり、体が年齢を重ねるのと同じように卵子も年齢を重ねています。体が老化するのと同じように卵子も老化していきます。

卵子が老化すると、妊娠する確率(卵子が受精し受精卵が正常に着床する確率)が低下します。
さらに、卵子の遺伝子の問題などもあり、無事着床することができても正常に育つことができず流産してしまう確率も高まってしまうのです。

厚生労働省で行われている「不妊に悩む方への特定治療支援事業の在り方に関する検討会」で出されていた資料に添付されていたデータを加工したものが下の画像です。
自然妊娠に関するデータで女性の排卵タイミングに合わせて子作りを行った場合の妊娠する確率をしめしたものです。

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妊娠率は女性の年齢が高いほど大きく低下します。データでは、男性の年齢はさほど妊娠率には影響はありませんが、男性が40歳以上になると妊娠率の低下要因となるようです。

 

さらに、流産率も上昇する

また、妊娠率が低下するだけでなく、流産率も年をとると増加すると言われています。
東京の虎の門病院が行った統計によると、25歳~29歳までの女性の流産率は11%であったのに対して、35歳~39歳の女性は20.7%、40歳以上の場合は41.3%と大きく増加しています。

せっかく授かっても、流産してしまうというリスクは加齢とともに高くなってしまうわけです。

 

晩婚化・晩産化がもたらす影響を知り、ライフプランを考えよう

昔は30歳をこえると高齢出産と言われていました。
しかしながら、それが今は「あたりまえ」となっています。

もちろん、結婚できない理由は様々だと思います。経済的な問題、仕事上の問題など様々です。
出産だけが人生ではないわけで、仕事を成功させるということも大切です。

ただし、知っておいてほしいのは女性の出産に関してはタイムリミットがあるということです。特に35歳をこえてくると妊娠が難しくなってきます。

若い人ほどこの事実をしっかりと理解した上で、自分のライフプランを考えていく必要があります。子供を産みたいというのであれば、それを見据えた形でパートナーとの結婚や仕事に対する考えを持っておくべきです。

 

データ等の参考元
不妊に悩む方への特定治療支援事業の在り方に関する検討会
妊娠したい方のための基礎知識

 

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妊活マガジン編集部

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