奇跡の出会い

私たちがこの世に生を受け、誕生した奇跡。

私たちは、いくつもの偶然の積み重ねで誕生した奇跡なんです。

誰もが「奇跡の人」。

尊い命、生命誕生の出会いに感謝!

 

この世の中には、女性と男性、2つの性が存在します。

医学的な定義でいうと、女性の染色体は46XX、男性は46XY。

たった1本の染色体の違いで、女性は卵巣を持ち、そこからエストロゲンを作り、卵子を蓄えます。男性は、精巣を持ち、テストステロンを作り、精子を蓄えます。

卵子や精子は、子どもを作るために特別に加工された細胞で、これを生殖細胞といいます。

 

 

卵子と精子

人の卵子はそれ自体が人となりうる能力を有しています。これを全能性といいます。ただし、この能力を発揮するためには、そこに精子を取り込まなければならないという絶対的な条件が必要になります。

卵子と精子の出会い、これが受精です。卵子は精子との出会いをもとめて排卵され、精子は卵子を求めて熾烈な生存競争を繰り広げます。

 

 

なぜ受精が必要なのか

卵子や精子以外の細胞は、核内に23対46の染色体を有していますが、卵子と精子は23個の染色体しか持っていません。受精によってはじめて23対の染色体を持つ受精卵となるからです。ですから卵子と精子は、お互いにお互いの出会いを求めて存在していると言えます。

女性と男性という言い方に置き換えると、まさに女性は男性を、男性は女性をそれぞれが本能的に求め合っていると言えます。そうすることで一人の尊い命が誕生する、という神秘的な現象がおこるのです。

 

 

受精卵となるまでの過程、生き残りをかけた精子のたたかい

一度に放出される精子は数億ともいわれています。しかし精子が卵子にたどり着くには数々の苦難を乗り越えなければなりません。

第一に女性の膣内は微生物などの侵入を防ぐため、弱酸性に保たれています。この環境で、主にタンパク質からなる精子の殆どは死に絶えてしまいます。しかし女性側に分泌される弱アルカリ性の頸管粘液によって、同じく弱アルカリ性の精子がわずかに生き残ります。この数、放出された精子の約1%と言われています。こうして生き延びた精子ですが、第二の壁があります。

それは、人間の体には本来、異物を排除しようという自然防御的な働きが備わっていることです。白血球の働きがそれに当たりますが、ここで精子は異物とみなされ、子宮内の白血球に攻撃されてしまうのです。ここまでで、ほとんどの精子が淘汰されてしまいます。もともと数億あった精子は、数百個程度にまで減ってしまいます。この段階を経て、最後の勝負です。

1つの卵子をめざし、数百の精子が競争するのです。そして、一番にたどり着いた幸運な精子だけが受精できるのです。一番の精子を受け入れた後の卵子の細胞膜は素早く性質が変わり、2番目・3番目にたどり着いた精子を受け入れることはありません。まさに生存競争です。1つの精子が受精する確率、数億分の1です。

 

 

たった1つ、選ばれる卵子

胎児期に作られた700万個の卵子、それが一人の女性に宿る卵子の全てです。以降、生涯にわたって増えることはありません。このことは、毎日つくられる精子とは対照的です。

胎児期につくられた700万個の卵子は、生まれた時にはすでに200万個にまで減ってしまいます。それが思春期にはさらに30万個、そして最終的に、3万~5万個の卵子を残して閉経します。

初経から毎月1回の排卵がスタートしますが、1個の卵子を排卵するために3ヶ月前から300~1000個の卵子が準備され、その中から1個の卵子が選ばれて排卵します。但し、十分な数の卵子が準備されるのは、大体32歳までです。32歳を過ぎると出し惜しみが始まり37歳では準備される卵子の数は約100個、40歳で50個程度、43歳では月経があっても殆ど準備されないという状態になります。このため、高齢になるほどに妊娠できる確率は急速に低下すると言えます。毎月排卵される卵子は、もともとは700万個の中の1個ということになります。1つの卵子が受精する確率、700万分の1です。

 

受精(出会い)の確率

大きなスケールで、受精はどのような確率で起きるのか考えてみましょう。現在、世界の人口は約70億人です。仮に、男女比を1:1としましょう。35億分の1の女性と男性が出会い、700万個分の1の卵子と、2兆(男性が生涯にわたって放出する精子を約2兆と想定)分の1個の精子と受精して、一人の赤ちゃんが誕生します。

この確率ですから、全てが偶然です。受精のとき、違う精子(隣の精子のほうが素早く卵子にもぐり込んだなど)や、前の月の卵子で受精すると、まったく違う赤ちゃんが誕生します。

 

あなた自身がこの世に生を受けて誕生したことがキセキです。かけがえのない命、奇跡の人です。

(ラ・シゴーニュ取材記事より)

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